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連載エッセイ『愛で、闘え!!』Prologue(みはる)
「地域活動支援センターあすぴれんと」に通うメンバー(当事者)の中川 優子(ペンネーム:みはる)さん。心理的ケアや精神疾患についての知識を問う「あすぴれんと無差別級選手権」で二度王座を獲得しており、ピアサポート的視点から講演活動にも積極的に取り組んでいる
臨床心理福祉協会あすぴれんと(CPWAA)では、当事者の方の"大志"を具体的に応援しています。
今回はその一環として、エッセイストを志すペンネームみはるさんのエッセイを数回に分けて掲載させていただきます。
Prologue「みはるは“エッセイストになりだいんだ!!”」
「エッセイストになりたい!!」と、己の力量もわきまえず、爆弾宣言(?)をかましたのは、今から3年前のことである。
あすぴれんとにお世話になると決めて、間もなく理事長から小さな原稿用紙を渡された。
一瞬、頭の中に“クエスチョンマーク”が浮かんだが、要するに簡単な自己紹介といった
趣きの文章をご所望されたのだと(勝手に)理解した。
(よぉ〜〜し。いっちょ、やったる!!)
文字数は最大でも95文字という、結構ハードルが高いものだ。
何故なら、私は一度文章を書きだすと、際限なく・止めどなく、書き綴ってしまうからだ。
(むむぅ〜〜。手強い!!)
色んな想いを書きたかった。あれもこれもと欲張りな自分が、むくむくと顔を出した。
(いかん!いかん!!)
その文章を書く目的。読んで頂く方の層。言葉にリズム感は有るか。
バスタブに浸かりながら、あれこれと試行錯誤を重ねた。(長湯であった。)
何とも絶妙なタイミングで、初めて自力であすぴれんとの事務所に辿り着いたその帰り、
見事迷子になり、そぼ降る雨の中、半泣きで都賀駅まで辿り着いた・・・という、格好のエピソードが有った。(アホな自分に感謝した。)
(よっしゃ。いけるぞ!!)
入浴を終えて、お肌のスキンケアもそこそこに、原稿用紙に立ち向かった。
(や・ば・い。文字数、多い。)
頭の中に浮かんだ、コミカルな世界(と、自分では思っている)を表現したくて、1マスに文字と句読点=「、」と「。」を一緒にぶち込むという暴挙に出た。
(理事長、ごめんね。)
しかし、そのお蔭で全力を出し切った感のある、あすぴれんとデビュー戦となった。
(自画自賛。)
出来上がった新聞を手に取り、ひとりご満悦。
で・も。ひとつだけ、失敗をした。
(ペンネーム、忘れたぁ〜〜!!)
本名が原稿に載るという、何とも気恥ずかしい体験を味わって以来、私は自分に
「みはる」というペンネームを付けた。
ペンネーム由来は、大好きだったタカラジェンヌさんの名前。(許可は得てない。)
そうして先頃、理事長より「プログラムに関するエッセイを書いてみませんか?」
という涙が堰を切って溢れるほどの有り難いお申し出を頂いた。(大袈裟。)
ちょっとだけ悩みはしたが“書ける喜びに勝るものなどない!!”
と、私は自分で知っている。
プロのエッセイストになれる・・・とは思っちゃいないが、これも私の「大志」。
(みはる、書きまぁ〜〜す!!)
こうして、たった今“エッセイスト(もどき)みはる”が、誕生した!!