AspirantWeb

    CPWAA情報

    対談

    大志応援

仲間と楽しく、チーム一丸で(大江×山田)Vol.3

「地域活動支援センターあすぴれんと」に通うメンバー(当事者)の大江 章介さん(第3代あすぴれんと無差別級王者:左)と、臨床心理士の山田 雄大(CPWAA副理事長:右)

ベイドライブ千葉では、練習も試合も本気でプレイ。時にはプレッシャーを感じてしまうこともあるとのこと。

プレッシャーを感じたとき、大江さんはどのようなことを意識されているのでしょうか…。

プレッシャーは与えられた特権

大江:メンバーとしても、チームを引っ張る立場としても、本気で、ガチで練習しています。勝負の厳しさっていう意味ではメンタルが要求されるんですけども、うちのメンバーはプレイが堂々としているので、メンタルの強さを持ってるんですね。なので、プレッシャーでダメになるとかっていうのは選手の中にはいなくて。そういった意味では、結構、プレッシャーがかかるんだけれど、そのプレッシャーも与えられた特権っていうか、自分だけしか味わえない…みたいな感じなんです。練習試合や大会とかをこなしているんで、みんなすごい精神力だなって思うんですけどね。

山田:プレッシャーが特権か。

大江:楽しくなってくるんですよね、極限状態でやるので。その極限状態の中で培われた、上手くいった時の自信みたいなものは、確実に生まれてきてて。技術的な話になっちゃうんですけども、ボールをアタックしたら、ブロックは当たり前にされるんです。ブロックされたときに、アタッカーが打った所に、ブロックフォローに行くんですね。そういう連動的な動きを、最近はすごくできるようになってきてて。練習のときから、普段から意識するようにしているので、連動性が高くなってきたんです。そこら辺が強くなってきたなって思います。急速に強くなってきたなって感じますね。

チームをまとめる声出し

山田:チームのスポーツだと思うので、プレッシャーが特権って言うように、自分たちを鼓舞する力になるかもしれませんね。でも、時には逆にギスギスしちゃったりとか、今できるようになってきた連携もうまくいかなかったりとかもあると思うのですが。

大江:それはありますね。あるけど、だいたいそういう時って声が出てないんですよ。だから、コートの中にいてもそうだし、コートの外に自分がいても、「声出そうぜ」とか「もっと取れるよ―」とか、ポジティブに変えていけるような声出しを僕もそうだし他のメンバーも意識して出している感じですね。それで、声を出すことによって、本当に雰囲気が変わって、集中力が増すんですよね。集中力が増すから、試合だったら動きが良くなって、それが連続得点に繋がったり。連続得点が繋がるとさらにゆとりがでるんで、余裕に笑顔とかも出るんですよね。決まった時にタッチとかするわけですよ。そういう一体感みたいなのもいいですね。

山田:今、お話を聴いていてずっと引っかかっていたのが、プレッシャーっていうのが、どうしてもすごくネガティブなものというか、自分を脅かすものとか…精神疾患でいったら、ちょっと負担になるものとも考えられるんですけど。でも、大江さんのお話を聴いていると、どうやらそんなネガティブなものじゃなくて、そこを皆の力で変えていく。声出しとかをして、皆が一体感を得ていく。一見ネガティブなようなものでも、何か扱い方が違うのかなと思いました。

大江:声の出し方も、それぞれ選手によって違うし、タイミングも違うんですよね。試合中に声掛けしてくれる人もいれば、常にワーッて感じに声を出してくれる人もいるし。普段言わない人がいざって時に出してくれたら、またそれはそれでチームが引き締まるんです。