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仲間と楽しく、チーム一丸で(大江×山田)Vol.2

「地域活動支援センターあすぴれんと」に通うメンバー(当事者)の大江 章介さん(第3代あすぴれんと無差別級王者:左)と、臨床心理士の山田 雄大(CPWAA副理事長:右)

当事者で運営しているソフトバレーボールチーム「ベイドライブ千葉」でキャプテンをしている大江章介さん。

今回は、キャプテンとして意識されていることをお聞きしました。

気合の入った練習

大江:練習はね、1回につき3時間半くらいはやるかな。給水タイムを入れるんです、休み時間に。でも、ほとんど水分補給するだけで。あんまり雑談とかはしないで、給水したらすぐに練習って感じで。でも、休みたい人は休んでてもいいんですけど。そこは自由にやってもらってます。

山田:なかなかハードな練習ですね…。

キャプテンとしての役割

大江:前のキャプテンさんまでの活動の在り方と、今の僕のやり方っていうか、スタイルが変わってて。荒井さんが講演した「団体の作り方*」じゃないですけど、結構、あれに近いことを意識していて。何でも自分でやらなきゃとは思わずに、練習メニューとか実際の練習を仕切ったりするのとか、いろんなことを人に振ったりするんですよね。自分も何もできない方なんですよ。能力が無い方っていったらなんですけど。それで、そういう役割を与えて、自分もおかげさまでキャプテンとして成り立ってるっていうのが本当のところですね。だから、「団体の作り方」っていう講演は、すごい参考になりましたし、DVDでも何回も観てますね。結構、役立っていますね。

*理事長の荒井が、団体を作る方法や運営の考え方について講演したもの (2018/1/7)

山田:荒井さん、聞いてますか!(笑)そっか。リーダーとしての役割もあるんだけれど、それで全部自分が何でもやるんじゃなくて、仲間たちに仕事を振ったりとか、一緒にやっていく感じなんですね。

大江:そうです、そうです。

大江さんが大切にしている“コミュニケーション”

大江:コミュニケーションの量とか質を、よりとるように心がけているところはありますね。実際の練習の時に、声を出すようにしています。技術的なこともそうだし、鼓舞する意味でもっていうのもあるし。コミュニケーションは大事にとろうって意識して努めていますね。

山田:コミュニケーションですか。

大江:そういう意味で、練習試合とかをビデオカメラで撮ったりするんです。部屋を借りて、練習試合で撮った様子をプロジェクターで皆で見て。ここがこうなんじゃないか、ああなんじゃないかと選手同士で意見を出し合って。その選手同士で出し合って、気づきみたいなものが得られた時に皆で共有して。次の練習とか試合にいかそうよって感じでミーティングしたりして。今まであんまりやってなかったんですよ、僕がキャプテンになる前は。そういうのを意識的にやるようにしたりとか。

山田:なるほど。そういう場面での関わりも大切ですよね。

大江:あとは、交流を深めるって意味では、カラオケとかをみんなで時々したり、忘年会に行ったりします。練習の後に食事を一緒にとったりとかも。コミュニケーション、交流はなるべく多くとるようにという意味で、活動の幅は広げられてるかなって感じですね。とにかく、まじめにガチでやってるけど、でも楽しさは忘れずにいたいねって。そういうのは大事かなと思ってやってるんです。いくらうまくなれるようにガチガチにやっても、楽しさを忘れてたらどうかな…みたいな。目的と手段が違うんじゃないかなみたいな。そんな風に思うんですよね。

山田:うんうん。さっき練習のお話があった時に、休憩時間が給水タイムだけってあったので、とてもじゃないけど僕はついていけないなと思ったけども(笑)でも、それだけじゃなくて、カラオケに行ったり食事をしたりとか。なんか、一緒にやっている“仲間”って感じがしますよね。スポーツだけじゃなくて、関わりとか。

大江:チーム全体として、コミュニケーションが前よりいい感じにとれるようになってきたんで、すごい居心地がいいて言ってくれてるメンバーさんもいますね。それはありがたいですね。一つのコミュニティとして、機能しているのがあるかなって。そういう風に言っていただけると、すごい嬉しいなって思うんですね。