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連載エッセイ『愛で、闘え!!』Last Mission(みはる)

「地域活動支援センターあすぴれんと」に通うメンバー(当事者)の中川 優子(ペンネーム:みはる)さん。心理的ケアや精神疾患についての知識を問う「あすぴれんと無差別級選手権」で二度王座を獲得しており、ピアサポート的視点から講演活動にも積極的に取り組んでいる

臨床心理福祉協会あすぴれんと(CPWAA)では、当事者の方の"大志"を具体的に応援しています。

今回はその一環として、エッセイストを志すペンネームみはるさんのエッセイを数回に分けて掲載させていただきます。

Last Mission「愛なんだって、知っている。」

あすぴれんとが産声を上げて6年目。

設立当時を振り返って、理事長は時折話してくれる。


「事務所を開けても、メンバーさんが誰も来てくれなくて、ずっと一人で本を読んでた。」


同じように、設立当初から関わって下さっているボランティアさんも話してくれた。

「メンバーさんが誰も居なくてね、荒井さんと二人でここに座ってたこともあるのよ。」


正直、私には想像がつかない。

 

私が知っている“あすぴれんと”は、常に私達メンバーが真剣にプログラムに向き合ったり、賑やかな笑い声を立てている、この姿だけだ。

有り難いと思う。素直に、嬉しいと思う。

 

誰一人居なかった場所に、今は私達が居る。


図らずも向き合うこととなってしまった、己の病気。でも、泣いたまんまでは終わらせない。だから先ずは、その特性を知る。

更なる次のステップは、知り得た知識を実践的に自身の生活に活かこと。


私達は、本当の所知っているのだ。

理事長が。或いは、総てのスタッフさんが。

私達に願うことは、病気からの回復。それ以外のなにものでもないと言うことを。

心理教育プログラムに込められている、その意味。

余暇的プログラムに込められている、その意味。

総て、根幹にあるのは、深い「愛」。

私達がよりよく生き、各々が本来の自分の在るべき姿を取り戻し、そうして未来に「大志」を抱けるように。

その礎となるのが、実に150を超える多彩なプログラムなのだ。


だから、私達は闘いを止めない。

いつだって、四季時計の刻みを全身で受け止める。


いつか、叶える「大志」のために。

今を誇り高く生き抜くために。

理事長に大好評のプログラムを駆け抜ける。(ここで、理事長感涙。)


3月、桜の便りのその一歩手前で。

6月、梅雨から初夏への移ろいの中で。

9月、空が高くなるのを感じながら。

12月、その年最後の自身の成長の証として。


“切磋琢磨”という言葉の真の意味を知った。

闘いはしても、決してちぎれることのない「絆」が有ることを知った。


だから、今こそ「声」を張ろう。


“無差別級選手権”上等!!

(よし。めっちゃ、ポジティブ。笑)


「OK,みはる Mission・・・クリア。」


〜愛で、闘え!!〜


― END ―



Write By:みはる
        (好評だったら、続きがある・・・かな?)