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連載エッセイ『愛で、闘え!!』Mission.3(みはる)

「地域活動支援センターあすぴれんと」に通うメンバー(当事者)の中川 優子(ペンネーム:みはる)さん。心理的ケアや精神疾患についての知識を問う「あすぴれんと無差別級選手権」で二度王座を獲得しており、ピアサポート的視点から講演活動にも積極的に取り組んでいる

臨床心理福祉協会あすぴれんと(CPWAA)では、当事者の方の"大志"を具体的に応援しています。

今回はその一環として、エッセイストを志すペンネームみはるさんのエッセイを数回に分けて掲載させていただきます。

Mission.3「決戦は土曜日」

カレンダーを黒く塗り潰そうか・・・ともがいても、逆立ちをしても・でんぐり返っても。

やっぱり、その日はやって来た!!

2017年3月25日 土曜日。 無差別級選手権当日である。


こんなプログラムに参加をする酔狂な奴は、せいぜい、一人か二人だろう。

ところがどっこい!!わんさかと居た。(みんな、凄いよ!!)

誰も緊張をしていない(ように見える。)

 

何もいつもと変わんない(ように見える。)


 

ミンナ、メンタル・・・ツヨインダネ。

 

心の中で半べそをかきながら、先ずは粛々と選手権の“ルール説明”を受けた。

説明をしてくれたのは、施設長。

いつも穏やかで・にこやかな施設長は、柔らかな声でゆったりと話を進めた。


「無差別級選手権は3か月に1度のペースで行われます。」


「えぇ〜〜!!」・・・と大絶叫をしたのは、私ともう一人。

冗談じゃない。冗談じゃない。

単発プログラムじゃないのかよ〜〜!!


試合開始前から、思わぬ所で戦闘意欲を削がれ、くらっくらとめまいを憶えつつ、

なんとか・どうにか戦いを終えた。


ナニハトモアレ、みんな、お疲れ様でした。


この時以来、あすぴれんとでは“無差別級選手権”の到来が、次の季節の始まりを告げる

時計の役割を担ってくれている。

早い。実際、早い。3か月なんて、あっという間だ。

2回目以降の選手権では、決戦のその日に備えて“補講”も行われるようになった。


「もう、ここは地活じゃない。荒井ゼミだ!」と言う声も有れば。

「専門学校!」と言う声も有る。


「俺、テスト好きだよ。あのプログラムでしか味わえない、緊張感がいいじゃん!」

今では、正しくポジティブな、こんな台詞をさらっと言えちゃうメンバーもいる。

格好良い!!