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設立記念イベント「RFE.1」開催!

漫才コンビ「ポテトチップス」として、漫才を使った心理教育を行う"のりしお"こと宇野澤 遼一(CPWAA専務理事:左)と、"コンソメ"こと三浦 将矢(CPWAA理事/臨床心理士:右)

2018年4月8日、一般社団法人 臨床心理福祉協会あすぴれんと(CPWAA)の設立記念イベント「RFE.1」が開催されました。

まずは、ご参加いただきました皆様、会場をお貸しいただいた生涯学習センターの方々、そしてイベントに関わってくださったすべての方々に御礼申し上げます。どうもありがとうございました。今回の設立記念イベントですが、総時間でなんと7時間にも及びました。

今回の記事では、この7時間にも及ぶ大イベントであった「RFE.1」をご紹介いたします。

イベント内容

開会式で挨拶を行う山田 雄大(CPWAA副理事長/臨床心理士)

今回のイベントのテーマは「エンタメ」。そこで、今回私たちは以下のようなプログラムをセッティングしました。


・4つの講演

・SSTの実践

・プロ格闘家と臨床心理士による異色の特別講演

・漫才&心理教育

・落語&心理教育


いかがでしょうか?心理学の知識に基づいた講演を行うのみでなく、実践し、普段関われないような方の話を聞き、漫才や落語を聞きながら休憩する…。実に雑多な色を持ったプログラムを設定する事で、エンタメ色を全面に出したイベントになったと思います(笑)

なお、開会式では千葉市議会議員の岩崎明子さん、前千葉市社会福祉協議会所長の金澤明子さんにご挨拶をいただきました。

講演

イベントの最後を締めくくったのは、当事者の中川 優子さん(左)と荒井 陵(CPWAA理事長/臨床心理士:右)の講演だった

講演では、以下の4つの講演を行いました。


第1講演 「精神疾患と共に楽しく歩む」(臨床心理士 菊地快)

第2講演 「統合失調症への認知行動療法」(臨床心理士 山田雄大)

第3講演 「愛着の課題とパーソナリティ障害」(心理学修士 兼松太郎)

第4講演 「地域で精神疾患を支援するために」(初代&第4代あすぴれんと無差別級王者 中川優子 × 臨床心理士 荒井陵)


第1〜3講演では、心理学を学んだスタッフによる講演。第4講演では、精神疾患を抱く当事者の方と、臨床心理士の対談という形式で、講演が行われました。

心理学の知識をいくら学んだとしても、それが現場で活かせなければ意味はありません。

その点で、第4講演で当事者の方の話を聞くことが出来たのは、本当の意味で精神疾患を理解するためにも非常に勉強になりました。

当事者と支援者という立場で分かれるのではなく、両者がもっと歩み寄り、共同で活動していく事の重要性が示唆されたような、そんな講演となりました。

SSTの実践

このイベントでは、講演を聞くだけでなく、実際にSST(コミュニケーションの練習)を行いました。

この日SSTを担当してくれたのは…


第2代あすぴれんと無差別級王者 小出結紀 × 心理学学士 宇野澤遼一


の2名です!!

宇野澤は学生でありながらも、病院でSSTを実施していた経験を持ちます。

そして、今回のようなイベントという大舞台でSSTを行ってくれた、小出さんありがとうございます!!

実際にSSTをやってみると、担当していた2人のみでなく、会場に来ている方々をも巻き込んで展開されていき、一体感が生まれていたのを感じました。

特に小出さんは、実際にみんなの前でSSTを実践してくださったことで、それを見ている方々に非常に大きな力を与えてくれたと思います。

今回のイベントに挑むまでに、いくつもの心のステップを経たと思います。しかし、それを行ったからこそ、みんなに大きな力を与えることが出来たのだとも思います。

お二人とも、ありがとうございました!!

特別講演

講演の最後に、「エイドリアーン!」と決め台詞を絶叫するプロ格闘家のランボー宏輔選手(元プロ修斗バンタム級世界ランキング2位/2010年プロ修斗バンタム級新人王)

そしていよいよ今回のメインイベントとして行われるのは…


「大志を実現するには」(プロ格闘家 ランボー宏輔 × 臨床心理士 荒井陵)


なんと、プロ格闘家と臨床心理士という異色&異例の組み合わせ!!

このマッチメイクが決まった時から、どんな内容になるんだろうと僕自身ワクワクしてました(笑)

ランボーさんは、現在もプロ格闘家として総合格闘技を行っており、王者獲得という大志を実現するために日々ストイックに練習を行っています。

そんなランボーさんの話を聞けば聞くほど、プロ格闘家で王者を目指すことがいかに難しい事なのか、少しだけ理解する事が出来ました。

日々の練習、試合前の減量、仕事、試合が決まった後の宣伝 等々… やらなければいけない事はたくさんあります。

それらを全てこなしたとしても、試合では勝てるのかわからない…

そんな険しい道をなぜ目指し続けることができるのか?

ランボーさんが講演の中で述べていたのは、『継続すること』そして『やりたいことをやること』。

これらを大切に持続させていくのが、重要だと述べていました。

そして、この話には臨床心理士である荒井も強く共感。

いくら大志を掲げようと、途中で辞めてしまうから、その大志は失敗になってしまう。

大志を実現するためには、自分自身を知り、まずはやってみること、そして、それを継続させていく事。

格闘家と心理士という異色のカードでしたが、大志を実現していくという点において重要なことは、実は変わらないのかもしれません。

漫才&心理教育

このイベントでは、大きな一つの目標として、「エンタメ」を設定していました。それに基づき、今回は休憩時間に2つの「エンタメ」を盛り込みました。


まず1つ目は、「ポテトチップスによる漫才&心理教育」です!!


『ポテトチップス』は、スタッフの宇野澤と三浦で結成されたお笑いコンビで、結成してからまだ3か月程なのですが、これがすごく面白いんです(笑)

漫才をやるだけでも十分すごい事ですが、ポテトチップスは、この漫才のネタに心理学の知識を採用しているところがウリです!!

漫才という多くの人に受け入れやすい形式を採用しながら、そこに心理学の知識を入れ込んでいくという新しい形のエンタメです!!

ポテトチップスは今後も様々な場で漫才をさせていただくことが増えていくと思いますので、ぜひ皆さん聞きに来てください!!(…心理学の知識は得たいけど、勉強するのはちょっと面倒だなぁ…)と思っている方にもおすすめです!!

落語&心理教育

自身の講演直後に、「あすぴれんと亭兼松」として落語を使った心理教育を行う兼松 太郎(CPWAA専務理事/心理学修士)

そして2つ目は、「あすぴれんと亭兼松による落語&心理教育」です!!


『あすぴれんと亭兼松』は、スタッフの兼松が落語を行うときに使用する芸名です(笑)

僕は落語をあまり聞いたことが無かったのですが、彼の落語を最初に聴いたときはびっくり!

彼の落語を聞いていると、話の中で登場人物が切り替わっていくのが目に浮かぶんです!!

元気のいい人物、ネガティブ思考な人物、そして兼松本人と、あたかも3人がそれぞれ話しているようでした。

ちなみに、兼松が行う落語でも心理教育が織り込まれているので、今回の落語は創作落語になりますね。

そのため、この落語はあすぴれんとでしか聞くことができません!!

ポテトチップスとあすぴれんと亭兼松、2つの新しいエンタメが誕生しましたが、その“笑い”の違いを、ぜひ直で聞いて感じてみてください!!

終わってみて

終わった後に会場の皆さんの表情を見渡して感じたのは、みんな疲れていたという事です(笑)

7時間ですからね、本当にお疲れさまでした(笑)

ですが、その疲労感の裏に、“楽しさ”や“達成感”などの感情がある事にも気づきました。

そして、この感情は会場にいた全員が抱いていたように思います。

この「疲労感の裏にある楽しさ」こそ、今後私たちが目指していくものです。

大志を実現していくためには、今後様々な困難が待っていると思います。

それらを乗り越えた時、あきらめずに継続できた時、私たちに待っているのは…。


最後に、みなさんRFE.1本当にお疲れさまでしたー!!